今回は、個人的に使用しているフリーのデータベース接続ソフトの「A5:SQL MK-2」のポータブルモードにて突然起動時にエラーが出るようになった為、その対応を紹介します。
データベース接続ソフト「A5:SQL Mk-2」とは
データベースへの接続やSQLの実行、データの編集などの様々なことが行えるフリーのデータベース接続ソフトです。
同様のフリーソフトは色々とありますが、当ソフトウェアは非常に多機能であり、開発者様は現在も意欲的に当ソフトの開発を続けてくれています。
個人的におススメしたいフリーソフトです。
※ただ、名前が呼び辛いので、以降は「A5M2」と呼称します。
「A5M2」については、各種設定情報をレジストリに書くモードと、設定ファイルに書くポータブルモードが有り、私はフォルダを持ち運べば異なる環境下でも使用できるポータブルモードで使用しています。
私の活用方法は、例えば、MicrosoftのSQL Serverに対しては「SQL Server Management Studio(SSMS)」のように、そのデータベースベンダーが提供しているデータベースクライアント用アプリケーションを利用した方が処理が早かったり安定しているので、通常はベンダー製のソフトを利用しますが、それらの製品では足りない機能も多々あり、そういったときに、これらのフリーソフトで補完するような使い方をしています。
起動時に「設定ファイルにパスワードが設定されています。」と表示されて起動できない
前日まで普通に使用できていたのに、「A5M2.exe」を実行すると以下のメッセージが表示されて起動できなくなりました。
設定ファイルにパスワードを指定した覚えはありません。
何度起動し直してもこのメッセージが表示されて通常起動ができません。
なぜでしょうか？
起動時のメッセージの原因は設定ファイルの破損
前述したように、ポータブルモードで起動する場合、各種設定はファイルに書かれると紹介しましたが、その設定ファイルが破損するとこのような現象が発生するようです。
開発者様が運営されているブログの掲示板でも当件への言及がありました。
その設定ファイルは以下のパスにあります。
[A5M2.exeが配置されたフォルダ]→[Portable]→[Setting.cini]
当方のケースでは、Setting.ciniのファイルサイズが0KBになっていました。
これが問題の様です。
シャドウコピーから以前のSetting.ciniを復元して復旧
当方の端末では、Volume Shadow Copyサービス(VSS)を有効化していた為、上記の「Portable」フォルダについてもバックアップが取られておりました。
その為、Setting.ciniが0KBではない状態のバージョンから復元することで、無事A5M2の正常起動ができるようになりました。
VSSを利用していなかったりで過去のSetting.ciniを復元できない場合は、参照先データベースなどの諸々の設定は残念ながら再設定が必要です。
破損したSetting.ciniを削除してから起動することで、A5M2を初回起動した状態で立ち上がるので、改めて設定をやり直してください。
最後に
「A5:SQL MK-2」は、私も大変お世話になっているフリーソフトの一つです。
今回のポータブルモードの設定ファイル破損はこれまで2回ありますが、直近では自身のパソコンがフリーズして、その際にちょうど起動していたA5M2が影響されてしまったようです。
そんなに頻繁に発生する現象ではないかと思いますが、今回の記事が何方様の助けになれば幸いです。
今回も読んでいただきましてありがとうございました。
それでは皆様ごきげんよう。
