パソコンのなかはどうなっているの? ~前回の続き
マザーボード
日本語名称にすると、電子回路基板と呼ばれます。
これまで紹介したCPUやメモリー、ハードディスクなどのパソコンの部品は、全てこの基盤の上に接続、設置されます。因みに今回は特にイメージし易い比喩を思いつきませんでした・・・
この基盤が各パーツの制御をする役割を果たします。
具体的な役割とは、
- CPU、メモリ、ハードディスクの接続、制御
- USBポート、LANポートなどの外部端子の提供
- BIOSと呼ばれるハードウェア制御用汎用プログラムの実行
- 後述する電源ユニットと接続して、各パーツへの電力供給
- キーボードやマウスなどの入力デバイス用端子の提供と、モニターやスピーカーなどの出力端子の提供、それらの制御
- TVボードなどを挿してテレビを受信出来るようにしたり、LANボードを挿してLAN端子を増設するなどの拡張性の提供
などなどです。
全てのパーツはこのマザーボードの上で動くので、当然これも重要な部品です。
これまで紹介してきた部品たちと異なり、このマザーボードを高価な製品にしたからといって、パソコンの処理速度が大幅に向上するといったたぐいの部品ではありません。
高価な製品の場合は、マザーボードを構成している各部品において信頼性が高いものを使用されていたり、CPUソケットや、グラフィックボードなどの拡張用の基板を増設するスペースが多く確保されていたりします。
これまでの部品と比べると、パソコンの表面上のスペックに影響を与える部分は少ない為、一般のパソコン利用者がマザーボードを意識することは無いかと思いますが、このマザーボードが壊れると交換するにしても全ての部品を外して付け直さないといけなくなるため、面倒で泣きたくなります。
電源ユニット
これまでの主記憶装置とかのような正式な日本語名での呼び方があるのか知りませんが、一般的には電源ユニットという名称で良いかと思います。また、役割も難しいものでは無いので、無理に比喩しなくても良いかと思っています。
役割はコンセントと接続し、この部品にはマザーボードやハードディスクなどの各部品に対して電力供給する専用ケーブルが繋がっており、それらを各部品に挿して安定した電力を供給します。また、値段の安価なものから高価なものまで様々あり、高価な製品ほど高い電力を供給出来たり、長期間の使用に対しても信頼性の高い内部部品が使われていたりします。
電力管理の大元の部品ですし、あまり安い出所の不確かな製品だと火事になっても困るので、ある程度信頼のおける製品を使うのが良いかと思います。
パソコンの各部品へ電力供給する為の専用ケーブルは、接続先ごとに接続箇所の端子の形状が異なっており、本来挿してはいけない箇所に挿すなどの誤りが起きないような仕組みになっています。
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パソコンの仕組み まとめ
これまで紹介した、CPU、メモリ、ハードディスク、マザーボード、電源ユニットの5点の部品があれば、パソコンは動きます。後は、キーボードやマウスが無いと操作が出来ないので必要です。また、モニターも無いと、パソコンが起動してもやはり操作が出来ないので必要です。
ただ、「パソコンを動かす」という本質的な話で言えば、動かすのに必要なものは今回ご紹介した5点の部品のみで、またこれらのパーツはどれも汎用的な部品なので、例えば異なるパソコンメーカーであっても、まったく同じ型番のハードディスクだったり、CPUだったりが使われていることも普通にあります。
パソコンは謎のハイテク機器というイメージをお持ちの人も多くいるかと思いますが、実際には汎用部品を組み合わせて組み立てているだけで、難しい機械ではないということを理解して頂き、パソコンの機械的な仕組みを、今回の説明で浅~く理解して頂き、パソコンに対して苦手意識や怖いというイメージが少しでも払拭出来ればと考えています。
では、今回もありがとうございました。
またよろしくお願いします。