VBScriptでプログラミングの基礎を学ぼう4【変数】

VBScript入門
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変数について学ぼう

前回の記事では、msgbox関数を使用してメッセージをパソコン上に表示させました。

今回の記事ではプログラミングをするうえでとても重要な「変数」について学んでいきましょう。

例えば、昔数学で方程式を習いましたね。

その時にxやyにイコールで数字を代入していたと思います。

そのxやyも変数です。

「変数」というのは、一時的に値を入れておく箱のようなものです。

箱に入れた値は自由に出したり入れたり、値を変更したりできます。

プログラミングでは、この箱をいくつも作ってプログラムの構文を簡素化したり、複雑な処理を実装したりします。

実際のサンプルを見てみましょう。

Dim Message

Message = "はじめまして"

msgbox Message

前回と同様に今回のコードもコピーしてテキストファイルに張り付けて、ダブルクリックで実行してみましょう。

前回と同様のメッセージが表示されましたか?

前回は一行だけの簡単なプログラムでしたが、今回は三行になっています。

一行ずつ解説していきましょう。

解説

1行目

Dim Message

まず”Dim”という記述がありますね。

これは変数名を宣言する意味合いの命令文です。

構文としては「Dim 半角スペース 変数名」になります。

「変数を宣言する」という言葉の意味は、「これからこの文字列を変数の名称として使いますよ」ということを宣言しているということです。

また、この宣言は変数を使う前に予め行っておく必要があります。

上記のコードでは、これから「Message」という変数を使いますよ!と宣言をしています。

尚、変数名は、予約語というVBScript内の別の用途で使われることが決まっている名称以外であれば自由に設定できます。※日本語は不可

Dim とか msgbox なんかも予約語ですね。

2行目

Message = "はじめまして"

当記事の冒頭で記載した「代入」をしています。

1行目で作成した「Message」という空っぽの箱に対して、「はじめまして」という文字列の塊を代入しています。

変数へ値を代入する場合、VBScriptではイコールを使います。

3行目

msgbox Message

前回の記事ではmsgbox関数の後ろに、ダブルクォーテーションで括った文字列を記述しました。

今回はダブルクォーテーションで括われた文字列が入った変数を記述しています。

書き方は違いますが、実行結果は前回のサンプルコードと同じ内容になります。

なぜ変数を使うのか

前回と同じメッセージを同じポップアップで表示させるプログラムを書いたのに、前回は1行で書けて、今回は3行も書いており、手間が増えているじゃないか!と思われた人もいるかも知れません。

でもこれは初心者向けのメッセージボックスを出す簡単なプログラムだから手間が増えたように見えますが、複雑なプログラムを作っていくにあたっては、この変数の活用がとっても重要になります。

次回の記事では、変数の活用の仕方についてもう少し掘り下げていこうと思います。

次回もよろしくお願いします。

↓次回の記事はこちら

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↓Windows10環境で文字化けする場合はこちら

Windows10環境で文字化けする場合は
Windows10のメモ帳の既定の文字コードは、Windows10のバージョン1903から「UTF-8」になりました。
VBScriptはUTF-8に対応していない為、アルファベットは問題ないのですが、日本語については文字化けします。
その為、Windows10の場合はファイルを保存する場合に、文字コードを「ANSI」に変更して保存してください。

 

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